ケース2.
「その音が何の楽器なのかわからない、シンセの音色名がわからない」
<その音が何の楽器なのかわからない>
これは色々な音を聴いて経験を積むしかないと思います。 音色をから楽器音を検索するシステムはないし、仮に検索できたとしても検索キーとする楽器音を楽曲の音源の中から抽出するのはほとんどの場合は難しいと思います。
昔はこんな商品もありましたが(今もあるのかもしれませんが)、それでも音色から検索することはできません。結局は色々な音を聴いて経験を蓄積するしかないと思います。
<シンセの音色名がわからない>
シンセサイザーの音色名はごく一般的なものを除けば各メーカーが勝手に名前を付けているため、「この音色はなんという名前ですか?」と音源を示されても音色名を特定するのは困難です。 ただしごく一部の、時代を象徴するようなベストセラー機の特徴的な音色には名の通っている音色があります。
<で、どうする?>
そんななかで膨大なサウンドライブラリーの中から狙った音を探すためには音色のカテゴリからあたりをつけていくのが近道だと思います。
これは提案ですが、お持ちのDAWの付属ソフト音源の中にGMサウンドセットがあれば、そのなかの128の音色を聞き慣れることをお勧めします。
これ、なかなかよく考えられてセレクトされ、カテゴライズされています。聴き慣れれば、どういう音とがどういうカテゴリに分類されているのかがある程度は把握できるようになります。
<で、どうする?>
サウンドライブラリーから音を探すのではなく、自分で作る場合のアプローチについては下記のように音色を分解して考えるとよいと思います。
- オシレータ、フィルター、エンベロープ、LFOなどの基本的な構成要素だけは理解しておく必要がある
- 音色を出始めのアタック、持続に移行した後のサスティン部分に分けて考える
- 複数の音色を重ねる(層、レイヤー)ことを前提にして層毎に音色を作る
- ディレイ、コーラス、ディストーションなどのエフェクトは分けて考える
ただ、これらも結局は経験を積むしかないと思います。
〔2020.10.08 新規掲載〕