MIDI:ホールド(ダンパー・ペダル、サステイン)
ダンパー・ペダル、サステイン・ペダルなどと呼ばれる音を伸ばすペダルの情報はMIDI規格では「ホールド(ダンパー・ペダル、サステイン)」として記されていて、 コントロールチェンジのコントロール番号64番がこれに割り当たっています。
ホールド(ダンパー・ペダル、サステイン)のコントロール・チェンジ・メッセージには次の情報が含まれています。
- 自メッセージのMIDIチャンネル [1〜16]
- コントロール番号 [64(固定)]
- ペダルの踏み込み状態 [0〜127の128段階]
ホールドの動作としてスイッチ動作と連続的な値での減衰時間制御など(ex.ハーフダンパー効果)の二通りが考えられます。
どちらで動作するかは使用するMIDI機器のCC#64の扱い、振る舞いに依存します。詳細は送受信機器双方の取扱説明書(オペレーションマニュアル)やMIDIインプリメンテーションを確認する必要があります。
MIDI規格ではスイッチ動作の場合には以下のように決められています。
- 【スイッチ動作の場合】
- 送信側:オフの場合は0、オンの場合は127を送信する
- 受信側:0〜63をオフ、64〜127をオンとして扱う
MIDIインプリメンテーションの実際
下の画像は「ハーフペダル機能」があるとされている電子ピアノのMIDIリファレンスの一部です。 CC#64を0〜127の連続データで送受信できることを示しているようですが、あまり親切な書き方ではないようです。
下の画像は鍵盤を持たないMIDI音源モジュールのMIDIインプリメンテーションの一部です。 CC#64を「0〜127の連続データで受け取れるが、0〜63まではオフ、64〜127はオンとして扱う」と読み取れそうですが、もっと明確に示してほしいところです。