MIDI:パンポット(CC#10)
シンセサイザーの発音位置(左右)コントロールするための MIDIメッセージです。これもチャンネル・ボリュームと同様にチャンネル・メッセージです。
すなわち、これもマルチ・パートのシンセサイザーの場合は各パートごとの発音位置をコントロールするためのもの、
という解釈で良いと思います。
コントロール・チェンジのコントロール番号の10番がパンポットにアサインされています。
パンポットとして機能する場合のコントロール・チェンジ・メッセージには次の情報が含まれています。
- 自メッセージのMIDIチャンネル [1〜16]
- コントロール番号 [10(固定)]
- パン [0〜127の128段階で表現します。0が左いっぱい、64が中央、127が右いっぱいです]
パンポットは左右の音量バランスによってコントロールされています。当たり前のことですが、 モノラル出力のシンセサイザーでは意味を持ちません。
現在では殆どのシンセサイザーがステレオ出力ですが、YAMAHA DX7などはモノラル出力でした。 シンセサイザーがステレオ出力になったのは、デジタル・エフェクター(エコー等の空間効果)の搭載が当たり前になった頃からです。
機種によって音が鳴っている状態でもパンニングするものと、音が鳴る直前のパンポットに従って音が消えるまで維持されるものがあります。 この辺は各メーカーの解釈の違いによるものでしょうが、使う立場からすれば、一概にどちらが良いとは言えないものです。