MIDI:MIDIメッセージ
MIDI規格では演奏情報や制御情報をMIDIメッセージと呼んでいます。
"MIDIコマンド"という表現を言葉をみかけることがありますが、"MIDIメッセージ"というのが正しい用語です。
MIDIメッセージには大きく分けて次の2つの種類があります。
- チャンネル・メッセージ:主に演奏情報
- システム・メッセージ:主に制御情報
チャンネル・メッセージ
MIDIメッセージの中でもっともよく使用されるのが、鍵盤を弾いたときに送信される、演奏情報の要であるノート・オンとノート・オフ・メッセージです。これはチャンネル・メッセージです。
よく使われるチャンネル・メッセージとしては下記のものがあります。
- 鍵盤を弾いた情報(ノート・オン、ノート・オフ)
- ビブラートなどの深さ(モジュレーション・デプス)
- 音程を上げ下げさせる(ピッチ・ベンド)
- 音色を切り換える(プログラム・チェンジ)
- 音量を設定する(チャンネル・ボリューム)
- 音色が左端から右端までのどの位置で鳴らすかを設定する(パンポット)
システム・メッセージ
システム・メッセージはシンセサイザーをはじめとするMIDI対応機器の動作モードを設定したり、チェンネル・メッセージではまかないきれない細かな情報を操作するために使用されます。
システム・メッセージには以下のようなものがあります。
- シンセサイザーなどをGMモードに切り替える(システム・エクスクルーシブ)
- アクティブ・センシング
以下はこのページの刷新前の内容です。時期をみて削除します。〔2020.11.5〕
"MIDIコマンド"という言葉をみかけますが、"MIDIメッセージ"というのが正しい用語です。
MIDIメッセージには次の2つの種類があります。
- チャンネル・メッセージ
- システム・メッセージ
ここでいきなり、各メッセージの詳細を説明しても分かりにくいと思うので、 とりあえず"演奏情報はチャンネル・メッセージ"とだけ覚えておきましょう。 ここでいう演奏情報とは主に次のようなものを指します。右端の括弧はMIDIメッセージの名前を指します。
- 音色を切り換える(プログラム・チェンジ)
- その音色の音量を設定する(メイン・ボリューム)
- その音色が左、中央、右のどの位置で鳴らすかを設定する(パンポット)
- その音色のある音程を発音(正確には"鍵盤を押したことにする")させる(ノート・オン)
- その音色のある音程を発音を止める(正確には"鍵盤から指を離したことにする")(ノート・オフ)
- その音色にかけるビブラートの深さを設定する(モジュレーション・デプス)
- その音色の音程を滑らかに上げ下げする量を設定する(ピッチ・ベンド)
これらのうち、赤で示したメッセージは演奏中に当たり前に発生するものです。 鍵盤を弾いたとき、音程情報を鍵の位置(ノート・ナンバー)として収容したノート・オン・メッセージが1つだけMIDIアウトから出力されます。 そして、鍵から指を離したとき、音程情報を鍵の位置(ノート・ナンバー)として収容したノート・オフ・メッセージが同じく1つだけ出力されます。
演奏中に、たいてい鍵盤の右にあるモジュレーション・ホイールを操作すると、ホイールの絶対位置を収容したモジュレーション・デプス(コントロール・チェンジの1つ)・メッセージが刻々と出力されます。 同じように、ピッチ・ホイールを操作すると、ホイールの絶対位置を収容したピッチ・ベンド(コントロール・チェンジの1つ)・メッセージが刻々と出力されます。
先ほど、主な演奏情報を列挙したときプログラム・チェンジ、メイン・ボリューム、パンポット の3つを赤で示さなかったのは、これらのメッセージは必ずしもリアル・タイムで扱う必要がないためです。