MIDI:ノート・オン/オフ
鍵盤の演奏情報を伝達する MIDIメッセージです。
鍵盤楽器のいずれかのキーが弾かれたときは1音ごとにノート・オン・メッセージが、
キーから指を離したときは1音ごとにノート・オフ・メッセージが出力されます。
●ノート・オン・メッセージ
このノート・メッセージには次の情報が含まれています。
- 自メッセージのMIDIチャンネル [1〜16]
- ノート・ナンバー [0〜127]
ノート・オン・ベロシティ(キーを弾いた強さ) [0〜127の128段階で表現]- ノート・オン・ベロシティ(キーを弾いた強さ) [1〜127の127段階で表現]
- 【注意】
-
ノートオンの有効なベロシティの範囲は1〜127。
ベロシティ0はノートオフと同じ扱いであることに注意。このことはMIDI規格書〔2-10, P43〕にも記載されています。
ここで注意しなければならないのは、ノート・ナンバーは音の絶対的な音程を示すのではなく、 あくまでもノートナンバーに対応したキーを弾いたことを示す、という点です。 シンセサイザーでは、鍵盤にアサインする音程を上下1、2オクターブ程度の範囲で自由に変更するできることが可能ですが、 受信側の音色が半音高くチューニングされていれば、意図したものより半音高い音程を鳴らすことになります。
●ノート・オフ・メッセージ
このノート・メッセージには次の情報が含まれています。
- 自メッセージのMIDIチャンネル [1〜16]
- ノート・ナンバー [0〜127]
- ノート・オフ・ベロシティー(キーを離した早さ) [0〜127の128段階で表現]
MIDIの場合、キーを押した情報と離した情報は独立したメッセージで扱われます。 キーを押した情報に音符の長さをあらわす情報は含まれていないのです。 MIDIの編集ソフトでは、よく下図のようして音符の情報を表現しますが、これはノート・オンとノート・オフの2つの MIDIメッセージを結んでバー状に表示したものです。