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MIDI:システム・エクスクルーシブ・メッセージ

MIDIメッセージのなかに、"システム・メッセージ"という分類があり、 その分類の中に"エクスクルーシブ・メッセージ""という種類があります。 通常、"システム・エクスクルーシブ・メッセージ"と呼ばれるのがそれです。

システム・エクスクルーシブ・メッセージはチャンネル・メッセージではないため、MIDIチャンネルを持ちません。 そのかわりに、メーカーIDというのがあり、各楽器メーカー等がメッセージの内容を自由にデザインしています。 ただし、MIDI規格が特にリザーブしているメーカーIDがあり、これについては内容が規定されてます。 これを"ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ・メッセージ"と呼びます。

メーカーID メーカー国グループ等備考
01h Sequential アメリカ・グループメーカーによって内容が異なる
: (説明省略)
1Fh Clarity
20h Passac ヨーロッパ・グループ
: (説明省略)
3Bh Wersi
40h Kawai 日本グループ
41h Roland
42h Korg
43h YAMAHA
44h Casio
46h Kamiya Studio
47h Akai
48h Japan Victor
49h Meisosha
4Ah Hoshino Gakki
4Bh Fujitsu
4Ch SONY
4Dh Nissin Onpa
4Eh TEAC
4Fh System Product
50h Matushita Electric
51h Fostex
7Dh (省略) 共通
7Eh ノン・リアル・タイム・ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ
7Fh リアル・タイム・ユニバーサル・システム・エクスクルーシブ

普通のMIDIユーザーは殆どシステム・エクスクルーシブ・メッセージの内容を知っている必要はありません。「そういうものある」という程度の知識で充分です。

ただし、例えば自分の音楽作品をスタンダード MIDIファイルの形で配布することを目的にして MIDIを利用する立場の人は、 システム・エクスクルーシブ・メッセージを使えるのとそうでないのとでは、大きく違いがでてくる場合があります。 逆に言えば、MIDIを利用したアプリケーション・プログラムをコーディングしようという人たちを除けば、 エクスクルーシブ・メッセージを意識的に使用する人の殆どが、スタンダード MIDIファイルのディベロッパーではないでしょうか?

GMシステム・オン、GSリセット、XGシステム・オン

これらの知識は、スタンダード MIDIファイルを使用するリスナーにとっては殆ど必要のない知識です。

ただしあなたが仮に、パソコンの内蔵オーディオ・カードを外部 MIDI音源との MIDIインターフェースとして使用している場合に、 GSあるいは XG対応のスタンダードMIDIファイルを再生しても、MIDI音源が GSあるいは XGモードに自動的に切り替わらないときは、 サウンド・ボードがシステム・エクスクルーシブを扱うことの出来る仕様になっているか否かを疑ってみる必要が生じます。 逆に言うとこの程度の知識で充分だと思われます。