MIDI:プログラム・チェンジ
現在市販されているシンセサイザーの殆どすべてが音色を記憶できるようになっています。 作成した音色に名前を付けてを保存し、それを音色番号で瞬時に呼び出すことが可能になっています。
殆どの機種が工場出荷の段階で、すでにプログラムされた音色が ROMに焼き込まれているます。 これを、「ファクトリー・プリセット」あるいは「プリセット・ボイス」等と呼びます。
そのためか、最近はシンセイザーは音色を作成するための道具、というよりはむしろファクトリー・プリセットを使用するだけ、 という使い方が主となっているようです。
プログラム・チェンジのプログラムとは、すでに保存(自分で作ったかどうかは別にして)されている音色のことを指し、 シンセサイザーの操作パネルで音色を選択したときに出力されます。プログラム・チェンジには次の情報が含まれています。
- 自メッセージのMIDIチャンネル [1〜16]
- 音色番号 [0〜127]
すでにお分かりのように、プログラム・チェンジは「ピアノの音色に切り換える」とか「ベースの音色に切り換える」というものではありません。 あくまでも、「X番に保存んされている音色に切り換える」ことを示すものにすぎません。
さまざまなところで入手可能な、GM(ジェネラル MIDI)対応のMIDIファイル(正式には"スタンダードMIDIファイル"と呼び、"SMF"と略します)」が、
異種機間での音色設定の互換性を保てるのは、GMでは音色番号ごとの音色(楽器)がある程度定められているためです。
→ General MIDI (GM)
→ GMサウンド・セット
→ GMパーカッション・マップ
余談ですが、某パソコン・ネットやパソコン雑誌ではスタンダードMIDIファイルのことを、 あたりまえのように「標準 MIDIファイル」と呼んでいますが、音楽/楽器自体を中心とした世界では一般的ではありません。 楽器屋さんによっては通じない場合があるかもしれません。